カバー工法と葺き替えどっちが正解?費用・耐久性・メリットを徹底比較
2026/02/12
屋根の傷みや経年劣化が気になってきたとき、多くの方が迷うのが「カバー工法と葺き替え、どっちを選ぶべきか」という問題です。費用や耐久性、施工期間など、それぞれの特徴を比較した上で自宅に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事では、それぞれの工法の違いや費用相場、向いているケースについて詳しく解説していきます。
カバー工法と葺き替えの基本を押さえておこう
まずは、両者の基本的な違いを解説します。
カバー工法とは?
カバー工法とは、既存の屋根材の上に新しい屋根材(主に軽量の金属屋根)を重ねて施工する方法です。古い屋根を撤去する必要がないため、工期が短く、廃材処理のコストもかかりません。費用を抑えたい方にとっては魅力的な選択肢といえるでしょう。
葺き替えとは?
葺き替えは、既存の屋根材とその下にある防水シートや下地材をすべて撤去し、新しい屋根を施工する方法です。屋根の構造を一新できるため、耐久性・断熱性ともに高く、長期的に住まいを守るには非常に効果的な方法です。
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費用の違いは?施工費用を比較してみよう

屋根リフォームを検討するとき、最も気になるポイントのひとつが「費用」ですよね。
見積もりを取る前に、あらかじめ相場感を知っておくことで、過剰な請求や不要な工事を見抜く判断材料にもなります。
ここでは、一般的な住宅(30坪前後/屋根面積約80〜100㎡)を基準としたカバー工法と葺き替えの費用相場について、わかりやすく解説します。
カバー工法の費用相場
カバー工法の費用は、おおよそ60万円〜120万円前後が目安とされています。
価格に幅があるのは、使用する屋根材の種類(ガルバリウム鋼板・断熱材付き金属屋根など)や屋根の形状、足場の有無によって変動するからです。
既存の屋根を解体せずに上から新しい屋根材を重ねる工法のため、撤去費や廃材処分費がかからず、その分だけコストを抑えやすいという大きなメリットがあります。
また、屋根工事中でも室内に影響が出にくく、住みながらの工事がしやすい点でもコストパフォーマンスの高さが際立ちます。
ただし、既存屋根の劣化が激しい場合は、後述の「葺き替え」が適切となることもあります。
葺き替えの費用相場
葺き替えの費用は、おおよそ100万円〜200万円前後となるケースが多いです。
カバー工法よりも高額になる理由は、既存屋根の解体撤去費・廃材処理費・下地の補強工事費用などが別途かかるためです。
また、屋根材をすべて新しくするため、使用する素材のグレード(瓦・ガルバ・SGL鋼板など)や断熱材・防水シートの品質によって、トータルコストも大きく変わってきます。
そのぶん、下地からしっかり改修できるため、屋根寿命そのものを20〜30年単位で延ばすことができるという長期的な安心感があります。
将来的にメンテナンス費用を抑えたい方や、雨漏り・劣化が進行している方には、葺き替えが適した選択となるでしょう。
耐久性と機能性の違いもチェックしておこう

短期的な費用だけでなく、将来のメンテナンスまで考えると「耐久性」も重要な比較ポイントです。
カバー工法の耐久性と注意点
使用する屋根材にもよりますが、耐久性はおよそ20〜30年程度とされています。ただし、下地の状態が悪い場合、想定よりも早く再施工が必要になる可能性もあります。
葺き替えの耐久性と機能性
葺き替えで使用される最新の屋根材と下地を組み合わせることで、30〜40年以上持つこともあります。さらに、遮音性や断熱性の向上も期待できるため、快適な住環境をつくることができるのです。
どちらが向いている?判断のポイントを整理しよう
選択を間違えないためにも、自分の家にどちらが適しているかをしっかり見極めましょう。
カバー工法が向いているケース
・雨漏りが起きていない、または軽度である
・下地や構造に大きな傷みが見られない
・できるだけ工期や費用を抑えたい
・築20〜30年で初めてのリフォーム
これらの条件に当てはまる場合、カバー工法でも十分な効果を期待できます。
葺き替えが向いているケース
・雨漏りが複数箇所で発生している
・野地板や下地材が腐食している
・築30年以上で2回目以上の屋根工事
・断熱性・遮音性を大きく改善したい
屋根の構造的な問題や、住宅全体の性能改善を目指す場合は、葺き替えを選んだほうが長い目で見て安心です。
カバー工法と葺き替え、それぞれの注意点とは?

屋根リフォームを検討するとき、多くの方が費用や工期の短さといったメリットに注目します。しかし、どちらの工法にもリスクや適用条件があり、それを知らずに施工を進めると、後悔につながる可能性もあるのです。ここでは、カバー工法と葺き替えの「知っておくべきデメリット」について詳しく見ていきましょう。
カバー工法のデメリット
カバー工法は、既存の屋根材の上に新しい屋根材をかぶせる方法です。工事費用を抑えやすく、工期も短いのが利点ですが、いくつかの注意点があります。
耐震性への影響
既存の屋根を撤去せず、上から新しい屋根材を施工するため、建物全体の重量は増加します。特に築年数が経過している住宅では、構造に与える負担や耐震性への影響が無視できません。
下地の劣化に気づきにくい
屋根材の下にある防水シートや野地板が劣化していた場合でも、カバー工法ではそれを取り除かずに施工を進めてしまいます。その結果、内部で腐食や雨漏りが進行し、後から大がかりな修理が必要になるリスクもあります。
適用できる屋根が限られる
カバー工法は、主にスレートやアスファルトシングルなどの平坦な屋根材に適しています。金属屋根の上にさらに金属屋根を重ねると、熱の影響で屋根が膨張・収縮しやすくなり、不具合の原因になるため推奨されていません。
葺き替えのデメリット
葺き替えは、既存の屋根をすべて撤去し、新しい屋根材と下地を施工する本格的なリフォームです。屋根の寿命を大きく延ばせるという魅力はありますが、慎重な判断も必要です。
工事費用が高額になりやすい
葺き替えには、撤去費用・処分費・新しい屋根材・下地補修など、多くの工程が含まれます。そのため、カバー工法よりも総額は高くなりやすく、予算に余裕が必要です。
工期が長く、生活への影響も
屋根全体を取り外す作業が必要になるため、工期は1週間以上かかることもあります。施工中の騒音やホコリも発生するため、近隣への配慮や日常生活への影響を考える必要があります。
まとめ
カバー工法と葺き替えにはそれぞれ明確なメリットと注意点があり、どちらが正解かは住宅の状態や目的によって変わります。まずは現在の屋根の状態をプロの目で診断してもらい、適切な施工方法を提案してもらうのが安心です。
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