「屋根修理の訪問販売」にご注意！全国で増えているトラブル例と対処法
2025/12/16
「屋根がめくれてますよ」「このままだと雨漏りします」ある日突然、自宅にやってきた業者からこう声をかけられたことはありませんか？
戸建て住宅にお住まいの方なら、一度は経験しているかもしれません。とくに築年数が経過している住宅や、地方の静かな住宅街では、訪問販売の業者が定期的にまわってくることも少なくありません。
なかには誠実な業者もいますが、実際には「不安を煽って契約を急がせる」「不要な工事を高額で勧める」といった悪質なケースも後を絶ちません。国民生活センターなどにも、屋根修理をめぐるトラブル相談が多数寄せられています。
この記事では、滋賀県を中心に屋根修理を行う私たち専門業者の視点から、訪問販売に関するトラブル事例やその見抜き方、被害を防ぐための対処法をくわしく解説します。ぜひ最後まで読んで、安心・納得の屋根修理につなげてください。
訪問販売による屋根修理トラブルが増加中
「今すぐ直さないと危険です」と不安を煽る手口とは？
訪問販売による屋根修理のトラブルで多いのが、「屋根が浮いている」「瓦がずれている」といった“緊急性のある異常”を指摘され、その場での契約を迫られるケースです。冷静に考えれば、屋根の状態を詳しく調査せずに「すぐ修理すべき」と判断できるはずがないのですが、突然のことに驚いて契約してしまう方も少なくありません。
このような業者は、屋根に登って写真を撮ってきたかと思えば、「雨漏り寸前ですよ」「このまま放っておくと修理費が倍になります」など、強い言葉で不安を煽ります。
しかし実際には、「異常なし」または「ごく軽微な劣化」で済む状態であることも多く、不要な工事を高額で契約させるための手口である可能性が高いのです。
トラブルの典型例：高額請求・手抜き工事・保証なし
国民生活センターや各自治体の消費生活センターに寄せられる相談には、次のような被害が多く見られます。
・契約時の見積もりと実際の請求額が大きく異なっていた
・必要のない工事まで一括で契約させられた
・「火災保険で無料」と言われたのに、保険が適用されなかった
・施工後に雨漏りが再発し、業者に連絡が取れなくなった
・契約書に保証内容の記載がなく、アフターサービスも不明確だった
このように、訪問販売をきっかけとした屋根修理トラブルは、内容も被害額もさまざまです。特に高齢者の方や、住まいのメンテナンスに不慣れな方ほど、こうした被害に巻き込まれやすいという傾向があります。
業者の「見極めポイント」は？
しっかりとした調査の有無で判断できる
信頼できる屋根修理業者は、まず丁寧な現地調査を行います。屋根に登って写真を撮るだけでなく、下地や雨仕舞（あまじまい）※の状態まで総合的に確認しようとするかがポイントです。
※雨仕舞とは、雨水を建物内部に入れないようにする設計・施工上の工夫のことです。
「屋根材が割れているから直しましょう」だけでなく、「下地に雨水が回っているかどうか」「棟板金（むねばんきん）に浮きがないか」など、症状の原因と今後のリスクまで説明してくれる業者は信頼できる可能性が高いでしょう。
一方で、調査も短時間で、写真の見せ方も一方的。質問にもあいまいにしか答えられない業者には注意が必要です。
見積書の書き方にも差が出る
信頼できる業者の見積書は、項目が細かく分かれていて、「どこに・何の材料を・どのように使うのか」が具体的に記されています。
一方、「屋根修理一式 ○○万円」のように、内容が不明確な見積書を出す業者は、あとから追加料金を請求してくるリスクもあります。
また、工事後の保証内容が書面で明記されているかどうかも重要なポイント。口頭の約束だけでは、トラブル時に泣き寝入りする可能性が高くなります。
訪問販売で契約してしまった場合の対処法
クーリングオフ制度を活用できる
訪問販売で屋根修理の契約をしてしまった場合でも、まだ間に合うことがあります。特定商取引法により、契約日から8日以内であれば「クーリングオフ」が可能です。書面で契約を解除することで、費用を支払わずに済むことがあります。
ただし、工事がすでに始まっていた場合は、クーリングオフが適用できないこともあります。そのため、早めに消費生活センターや弁護士などの専門機関に相談することが重要です。
証拠を残しておくことが大切
業者とのやり取りは、できる限り記録に残しておきましょう。契約書・見積書・名刺などはもちろん、説明を受けたときの音声録音や、LINE・メールのやり取りも役に立ちます。
これらは万が一のトラブル発生時に、消費者保護の証拠となるのです。訪問販売業者とのやり取りには、常に「記録に残す意識」が大切といえるでしょう。
安心して相談できる業者とは？
屋根修理を安心して任せられる業者には、いくつかの共通点があります。とくに、滋賀県のような地域密着型の施工業者は、長期的な信頼関係を大切にしているケースが多く、トラブルも起こりにくいといえるでしょう。
地元密着＋職人直営の業者は対応も柔軟
大手のフランチャイズ業者や下請け丸投げの会社に比べ、職人直営の業者は、現場を見る目と施工の責任感が違います。
調査〜施工〜アフターケアまで一貫して対応してくれるため、コミュニケーションがスムーズで、不要な工事の提案もありません。
また、地元で実績を積んできた業者は、「お客様の顔が見える」ことを意識して工事にあたっているため、誠実な対応が期待できるのです。
相談だけでも快く対応してくれるか
信頼できる業者は、調査や見積もりだけでも親身に対応し、無理に契約を迫るようなことは絶対にしません。
「まずはお住まいの状態をしっかり見て、必要な工事があればご提案します」というスタンスの業者であれば、相談者も安心して話を進めることができるでしょう。
まとめ
訪問販売による屋根修理のトラブルは、「急いで契約しなければ」と思ってしまう心理につけこまれて発生することが多いです。しかし、ほとんどの屋根修理は、即日対応をしなければ家が壊れてしまうというケースではありません。
だからこそ、一度冷静になり、第三者の意見を聞くことが何より大切なのです。
もし不安なことがあれば、「地元で実績のある屋根修理の専門店」や「一級建築板金技能士」などの専門資格をもつ業者に、セカンドオピニオンを求めてみてください。
滋賀県で屋根修理をお考えの方は、職人直営・地域密着の「METALISE（メタライズ）」にぜひご相談ください。誠実な調査とわかりやすい説明で、無理のない最適なご提案をいたします。
よくあるご質問（Q&A）
Q.「棟板金が浮いている」と言われましたが、放置してはいけませんか？
棟板金の浮きは、強風での飛散や雨漏りにつながるリスクがあります。必ず現地調査を受け、信頼できる業者に状態を確認してもらいましょう。
Q.「近所で工事中だったので無料点検します」と来た業者は信用していい？
無料点検を謳う業者の中には、根拠のない不安を煽って契約を迫るケースもあります。飛び込み訪問の場合は、すぐに契約せず、他社の意見も必ず聞きましょう。
Q. 火災保険が使えると言われました。本当に保険適用されますか？
火災保険は自然災害による被害に限って適用されます。経年劣化や施工不良は対象外です。申請には条件があり、保険会社の判断が必要なので注意しましょう。
